Vine Systems

主に技術メモや構想を書いています。基本的にAIからの出力ベースですが、内容は確認しています。

Print-in-Placeなモデルデザインを検討する

Print in Placeとは、3Dプリンタで印刷したままの状態で、組み立てずに何かしらの構造物が出来上がるようなモデルのことを指します。

all3dp.com

ここに色々な例がありますが、どれも構造が複雑で、自分のような素人には設計できそうにありません。

とは言うものの、何かしらの構造物を設計している際、可動部分を作成する必要は必ず出てきます。こういった際に、市販の蝶番などをいちいち買ってもよいのですが、案外高いのでここでの出費は抑えたいものです。

そういうときに、Print in Placeを活用すればいいと思います。

基本的な考え方

他のモデルを参照する

3Dプリンタ用のモデル設計で迷ったら、公開されている他のモデルを参考にすると良いと思います。前述したように、Print in Placeなモデルはたくさんありますが、どれも趣向を凝らしたモデルばかりなので、参考にするのは難しいです。

今回は、ベンチマークとして公開されているモデルを参考にしてみようと思います。参考にするのは、下記のモデルです。

www.thingiverse.com

モデル設計

www.thingiverse.com

一応、作製したSTLモデルを置いておきます。

ほぼ見たままですが、ポイントとしては

  • ジョイント部分のクリアランスは0.5mm
  • 関節は180度回転できる

このくらいだと思います。

ちなみに、試したプリンタはEnder3で、速度は120mm/sec インフィルは60%です。

印刷後の状態

速度が速いので仕上がりは雑ですが、印刷後に力を加えて曲げてやると、それ以降は関節部分が自由に動作するようになります。

まとめ

今回は、組立が必要ない関節部分の設計を検討してみました。

案外うまくできたので、今後のモデル作成に応用できそうです。